これから年越しまで「日本」古来から伝わる過ごし方を楽しもう。
2021.11.23

11月に入ると年末年始に向けての祭事等が目白押しです。
気持的にも「師走」と言われるように落ち着かなくなる日が多くなりますが、ここはかっこよく古来からのたしなみの意味を理解し心豊かに過ごしてみませんか。
11月から年末年始にかけての催し物をご紹介いたします。
目次
酉の市・熊手購入で幸福、商売繁盛
2021年の酉の市は11月7日と11月21日。
酉の市とは鷲神社(おおとりじんじゃ)、大鳥神社、酉の寺など、鷲や鳥にゆかりがある寺社で行われています。
酉の市が行われるのは毎年11月の酉の日であり、熊手や招き猫などの縁起物を購入し、今年の無事の報告と来年の福(商売繫盛)を願うことになります。

正月事始め・新年をお迎えする支度
12月13日。
1年間お世話になった道具を片付け、新年を迎えるしたくを始める日です。
年賀状の準備などを本格的に行ってみてはいかがでしょうか。
すす払い・恒例の大掃除

正月事始めと同じく12月13日です。
今年1年間の汚れを払い、きれいにすると、年神様がたくさんのご利益を持って降りてくると言われています。
江戸城では12月13日にすす払いを行っていたことに由来します。
慌しい年末は要所だけを掃除すればいいので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょう。
冬至・季節の移り変わり

2021年の冬至は12月22日です。「冬至」とは二十四節気の一つです。
「1年で最も太陽が出ている時間が短い日」となります。
次の日から徐々に太陽の出ている時間が長くなる、太陽の力が強まっていくということ。
ここから、冬至は陰の気から陽の気に転じて運気が上昇する日とされ「一陽来復」とも呼ばれました。
この日にカボチャを食べるのも南瓜から北から南に向かう日なので縁起物とされています。
柚子湯に入るのは、
柚子(ゆず)⇒「融通」がきく、
冬至⇒「湯治」、
の語呂合わせからきているそうです。
冬至に柚子湯入ると風邪をひかないのはこの由来からでしょう。
クリスマス・世界の幸せを

12月24日、25日。
クリスマスはイエス・キリストの降誕祭です。
今年は金曜、土曜ですね。
世界中の人々、お子様にとっては大きな行事のひとつです。
とても大事な家族、恋人へのプレゼントや自分へのご褒美としてのプレゼントも素敵です。
歳の市・新年を迎える準備

12月下旬。
いよいよお正月用品をそろえる準備です。
お節料理の材料、年神様を呼ぶ正月飾り等が並びます。
最近はスーパーなどでも歳の市として売り出しを行っていますが本来は12月中旬から下旬に寺社の境内や門前で催される縁日のこと。
日用品も多くあるのは、正月に新調することでお清めの意味があるとされています。
御用納め/仕事納め・本格的なお正月の準備を。

官公庁では「御用納め」とも呼ばれ、年末年始の休日を前にその年の最後の事務を執ることを意味します。
また、多くの民間企業でもこの日が「仕事納め」となります。
本格的なお正月準備の始まりです。
最近はあまり見かけないかもしれませんが実家に帰省し、餅つきをして鏡餅、お雑煮用にと準備をしていました。
大晦日・穏やかな気持ちで年越し

今年1年最後の日が「大晦日」です。
大晦日は年神様を迎え入れる準備をし、来訪を待つ日です。
「年越しそば」は細く長い見た目から長寿や健康を、蕎麦の麺は切れやすいことから「一年の災厄を断ち切る」という意味があります。
「除夜の鐘」鐘を撞く回数は人の煩悩の数を示す108回。
煩悩を取り去り、正しく清らかな心で新年を迎えることができるようにします。
「年の湯」大晦日の夜にお風呂に入ることを「年の湯」と言います。
一年の垢を落とし、気持ち良く新年を迎えましょう。
いかがでしたでしょうか。
2021年の年越しはコロナ禍でもあります。
毎年外出する方も今年は家でゆっくりと過ごしてみるのも、心穏やかな年越しを過ごせるのではないでしょうか。
来年の干支は・・・
