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【解決法付き】シェアハウスのトラブルって?

2021.05.30


【解決法付き】シェアハウスのトラブルって?

「シェアハウスで起きるトラブルってどんなことがあるの?」という疑問に、シェアハウス専門の管理会社が実際に経験したトラブルをご紹介します。解決へのアドバイスや、これからシェアハウスを検討されている方へ、できるだけトラブルを避けるポイントなどのアドバイスもあります。

シェアハウスで起こるトラブルとは?

別記事【「シェアハウス」って一体どんなもの?】と重複してしまいますが、シェアハウスは趣味・趣向・考え方・価値観・年齢・国籍等、まったく異なる人達が集団生活をされる場所となりますので、何かしらのトラブルに遭遇してしまう場合があります。

ですが、事前に知っておけば、トラブルを避けたりスムーズに解決ができますので、実際、ご入居者様より寄せられているお声を元に対処方法と合わせてご紹介いたします。

音に関してのトラブル

「音」に関してのトラブルは一般賃貸物件でも起こることですが、シェアハウスの場合は、このような声が寄せられます。

音の響き具合、防音性は建物の構造に大きく左右されます。

防音性が高くなる構造順は以下になります。

鉄筋コンクリート(RC造/SRC造)>重量鉄骨>軽量鉄骨≒木造

※部屋を仕切る壁は軽量鉄骨も木造も石膏ボードや合板等で構成されているので、防音性にそれほどの違いはないと言われています。

シェアハウスの場合、鉄骨か木造の物件が多いので「そんなに音が響くならちょっと…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、木造であっても壁に石膏ボードや合板を重ねて防音性を高めている物件もあるので、一度内見して、音の響きを実際に確認するのが安心です。

【解決方法】
こうした生活音は、一般常識に頼るものとなりますので、なかなかルールで決められるものではありません。

うるさいと感じるレベルも個々によって変わってきますので、その音を出してる人自身「うるさいと思っていなかった」というパターンもありますので、どうしても「うるさい!」と思う方がいたら、まずは一度声をかけて伝えてみるのが一番の解決への近道です。

なかなか本人に伝えづらい場合は管理会社に相談してみましょう。

水回りがある共用部は、就寝時間に該当する「夜間〇時~〇時まで使用禁止」というルールを定めているシェアハウスも多いかと思います。

ルールを定めていても、ご入居者様のルール厳守なくしては成り立ちませんので、違反する人がいるとこういうトラブルに繋がります。

【解決方法】
ルールを守っていない人がいた場合、以下の3パターンが存在します。

・明らかに故意で守っていない人
・うっかりルールを忘れてしまっていた人
・管理会社からルールを伝えられていなかった人(知らなかった)

決められたルールを守っていない人がいたら、その方に直接伝えてみたり、その場所に貼り紙をしてお願いしてみたり、管理会社に相談してみましょう。

ゴミに関してのトラブル

お部屋外ででたゴミの処理方法に関しては、シェアハウスによって異なります。

共用部分にゴミ箱が設置されているシェアハウスはきちんと分別して捨てたり、ゴミ箱が設置されていないシェアハウスは、自室まで持ち帰り、分別後、自分で外出しを行う必要があります。
そのどちらも行わない人がいるとこのようなトラブルが発生します。

毎日清掃業者の方が入るシェアハウスは問題ありませんが、週1~2回しか入らない場合、ゴミの処理がきちんとできていないと害虫の発生、異臭の原因に繋がったり、女性が多い物件の場合、洗面台やシャワールームに髪の毛が詰まり“排水不良等を起こす”=“修繕完了まで使用できなくなる”原因となってしまいます。

共用部分は皆様で使用する場所になるので、次に利用する方のことを考え、行動する必要があります。

【解決方法】
こういった件も、ルールで決められている場合があるので、ルールと照らし合わせて守っていない人がいたら、その方に直接伝えてみたり、その場所に貼り紙をしてお願いしてみたり、管理会社に相談してみましょう。

共用部の使い方に関してのトラブル

共用部分を複数人で使用するからこそ発生するトラブルとなります。

料理・食事をした際の調理器具、食器は次にキッチンを使用したい人の為に、速やかに片づける必要があります。

シンクに洗い物が溜まっていると他の人が使用できず迷惑になるので注意しましょう。

どうしても片づけられない状況であれば、トラブルに発展させない為、他の入居者の人達に状況が分かるようにしておきましょう。(掲示板やメモ書きを利用)

管理人や大家さんが同居しているシェアハウスの場合、このようなことは起きにくいと思いますが、そうじゃないシェアハウスの場合、鍵の施錠は住んでいる人達に委ねられている為、誰かが鍵をかけ忘れた場合、防犯面において大きな問題となります。
※共用部の窓も同様。

【解決方法】
該当者がわかる場合は直接伝えてみたり、その場所に貼り紙をして注意を促したり、管理会社に相談してみましょう。

ルール・規約違反

女性専用物件の場合、男性の立ち入りを禁止したり、男性専用物件の場合、女性の立ち入りを禁止、もしくは性別問わず入居者以外の立ち入りを禁止しているシェアハウスがあります。

特に女性専用物件の場合、そこに魅力を感じ住まれる人もいるので、知らない男性が物件内にいることに対し、不安や不快感を持つ人もいます。

世の中の流れ的にも、昨今は基本的に全館禁煙の場合が多いと思いますが、喫煙者の場合どうしても我慢できず隠れて吸ってしまう人や、近所で吸ってポイ捨てをして近隣住民から苦情が入る場合があります。

IQOSなどの電子タバコも含め、隠れて吸っていても臭いですぐわかる場合が多いです。

禁煙物件での喫煙が発覚した場合、壁紙の張り替え等、退去の際の原状回復が高額になる場合もあるので、喫煙者の人は、きちんと決められた喫煙所まで行くようにしましょう。

【解決方法】
決められたルール外での部外者の訪問・宿泊、及び喫煙は最悪な場合、事件・事故に繋がる可能性もあるので、速やかに管理会社に連絡しましょう。

盗難・紛失

「傘立てに置いていた傘が無くなった」
「洗面台に置いていた洗顔フォームが無くなった」
「シャワールームに置き忘れたシャンプーが無くなった」
など、個室外で管理していたものがなくなったというトラブルがあります。

雨の日に、家を出ようと思ったら「傘がない!」なんて最悪ですよね。

他人に触られたくない物や絶対になくしたくない物、大切な物は、自室内で管理することがベストですが、その他の予防として、名前や号室をしっかり書いておくことも効果があります。

【解決方法】
個室外に置いていた私物が無くなった場合、
・故意による窃盗
・勘違いによる紛失
の場合があるので「無くなった!」=「盗まれた!」と結論付ける前に、どちらの可能性も考慮した上、まずは管理会社に連絡して他の入居者にも尋ねてもらいましょう。

確実に盗難である場合、警察に相談するのも◎です。
※警察相談専用電話#9110

火災・家財保険に加入されている人は窃盗被害の補償も含まれているか保険会社に確認してみましょう。もしかして補償対象になるかもしれません。

トラブルをできるだけ避けるためには?

① 内見の必要性

まずは、そのシェアハウスにどんなルールがあるのか確認してみましょう。
ルールは、実際に起こっているトラブルを元に作られたり、変更されることがあります。

また、管理会社が入居者の人に対しどれほどルールの周知を徹底しているのかもポイントになるので、これからシェアハウスを探す方は、できるだけ内見をして、担当者に話を聞きながら物件を案内してもらうことをお薦めします。

物件に行くとホームページには載っていないありのままの日常を見ることができます。

② 入居者の交流状況の確認

■住人同士の交流が盛んな物件■
メリット:ルール違反しづらい雰囲気が作り出される。何かあっても直接伝えて解決しやすい。
デメリット:人間関係の煩わしさが出てくる場合がある。

■住人同士の交流が少ない物件■
メリット:人間関係の煩わしさがない。
デメリット:個々の意識が強くなるため「自分さえ良ければ」という人がいるとルール違反しやすい環境になってしまう。

それぞれ、いい面と悪い面があるので、交流状況を確認しておくと、どちらが自分に合うかの判断材料になります。

③ 管理会社を調べる

物件を管理する仕事でも、一般賃貸とシェアハウスでは対応が大きく違ってきます。

これまで紹介したように、シェアハウスならではのトラブルが起きた際、スムーズに対応できるのは、シェアハウスを専門に管理している管理会社になります。

住みたいと考えている物件の管理会社や大家さんが他にどんな物件を管理しているのか知ることもトラブルが起こった際の対応能力を知る一つの手段となります。

シェアハウスを探すときは、これらも踏まえて検討すると、よりよい物件が見つかるかもしれません。