湿度の高い夏に快適な過ごし方

2021.06.11


湿度の高い夏に快適な過ごし方

コロナ禍や雨の日が続き、お部屋で過ごす時間が多くなってくる季節です。
快適にお部屋で過ごし、カビの発生なども防げるようお部屋の換気と除湿方法をエアコン、通気口などを使用して上手く活用しましょう。

① 24時間換気システムとは?

改正建築基準法が施行された平成15年7月以降、全ての建造物に24時間換気システムを設置することが原則として義務付けられています。

理由として、シックハウス症候群を予防することが挙げられます。

シックハウス症候群は、主に建材や家具などから発生するさまざまな有害な化学物質が原因で起こると考えられています。

また、マンションなどの気密性の高い住宅が増えてきたこと、ライフスタイルの変化から換気する機会が減少した、などという理由によって、国土交通省は24時間換気システムを義務化するに至ったのです。

-1)24時間換気システムって?どうするの?

まずは、今いるお部屋の壁を見渡してください。こんな機器が壁に設置されているはずです。

通気口です。いろいろな形があります。

見つけましたか?
見つけたら閉じているか開いているか確認してみましょう。正解は「24時間常時開けておく」が正解です。

こちらから外気がお部屋内に入り込み、その空気は時間をかけシャワールーム、キッチンの換気扇から出てゆくことでお部屋の空気が入れ替わる仕組みです。

もちろん湿気が高い場合も外気にあわせて調整してくれるのです。

家具等で塞いでしまっている方は是非配置換えをお勧めします。通気口を塞がないようなインテリアのレイアウトにしましょう。

-2)備え付け家具のカビ防止には

お部屋に備え付けられている、木製家具、ベッド等ですがカビが発生した経験がある場合は壁から少し離してあげましょう。

壁に付けて設置した場合、そこの場所の通気性が悪くなります。

ベッド、本棚などは壁に付けることで通気性が遮断されてしましますので5cm程壁から離して設置が望ましいとされています。

ベッドはマットレスなどが置いてありますので定期的にマットレスの下の湿度除去のため持ち上げ壁に立てかけるなどしてベッドフレームにもマットレスにも空気を通してあげましょう。

-3)快適な湿度は?

室内の快適な湿度は『40%~60%』です。理由として40%以下になると目・肌の乾燥を感じ、インフルエンザウイルス等が活動しやすくなります。60%以上の場合、ダニ・カビの発生する湿度となります。

※温度計(湿度計)写真

② それでも湿度が多いなと感じたらエアコンの「除湿(ドライ)」も活用しましょう。

お部屋のエアコンリモコンについている「除湿(ドライ)」ボタンを見たことがある方は多いはずです。

言葉の通りお部屋の湿度が高いときに湿度を取り除いてくれる機能です。

-1)どうやって取り除くの?

エアコンのドライ機能は、凝結により水蒸気量を減らすことができます。

空気が含むことのできる水分の量(飽和水蒸気量)は、温度が高いほど多くの水分を含むことができます。

仕組みとしては、室内の空気をエアコン本体内に取込み、取込んだ空気を冷やすことで空気が凝結し、除湿された空気が室内に放出されます。

そして気体から液体になった水を屋外に放出する、この行程を繰り返すことで部屋の湿度を下げていきます。

よく外の室外機からホースが伸び、水が出ているのを目にするかと思いますが、それがこの機能です。

-2)洗濯物の生渇きも防ぎましょう。

扇風機とエアコン「除湿(ドライ)」機能を使いましょう。

外に洗濯物を干せないときはドライ機能でお部屋の湿度を取り除き、さらに扇風機で風邪を当てることで室内でも早く洗濯物が乾きます。

洗濯物が部屋干しで生渇き臭くなった経験がある方も多いと思いますが、臭くなる原因は乾くまで長い時間をかけることで雑菌が繁殖してしまうためです。

そんなので本当に防げるの?と思う方一度試して頂けるとわかるはずです。

③ 快適な生活環境の維持のために「フィルター」の清掃を

これまで「通気口」「エアコン除湿(ドライ)」機能いついて説明してきましたがどちらも清潔に使用することが必須です。
定期的な清掃をお勧めします。

▪通気口・・・カバーを外すと綿状のフィルターがあるタイプと無いタイプがあります。外気はこの通気口の中を通り室内に入り込みますので、綺麗な空気を取り込むために、できるだけ湿った雑巾等で吹いてあげましょう。
こちらが汚れていると綺麗な空気が通気口の汚れを通過するので空気が汚れてしまうのと、土埃等で詰まっている場合は空気の流れが遮断してしまい効果が薄れてしまいます。

フィルター付き通気口はフィルターが外れる場合が多いので、外して掃除機、水洗い等で綺麗にしてください。汚れがひどい場合は台所用中性洗剤を着けて拭いてみてください。

▪エアコン・・・カバーを外すとフィルターが装着されています。
こちらも簡単に外せますので埃の除去を掃除機、水洗いを実施し取り除きましょう。

あまりタワシのようなものでゴシゴシ洗ってしまうとフィルター部分が破れてしまう恐れがありますので優しく洗いましょう。

湿度の高い日々がこれから続きますが、お部屋の機器等のメンテナンスを行い、ちょっとした対策を行うことで快適に過ごすことができます。

是非お試し下さい。