夏バテ防止と対策について
2021.08.03

今年も猛暑予報です。
2021年夏の予報を調べてみると、気温は、広範囲で平年並か平年よりやや高く、全国的に暑い夏になりそうです。
暑い夏を乗り切るために「夏バテ」「夏バテ防止策」を以下まとめましたのでご覧ください。
① 夏バテ対策の前に「夏バテ」とは?
夏バテとは、「体がだるい」「食欲がない」「疲れやすい」「寝不足」などといった夏の暑さによる体調不良になってしまうことや、冷房機能の使い過ぎで「胃腸の弱り」が原因で体力を消耗してしまう場合もあります。
私たちの体は、自律神経の働きによって、暑さを感じると汗をかいて熱を放散し、体温を一定に保っています。
しかし、室内外の温度差を繰り返し感じることによって、自律神経の働きが乱れてしまいます。
自律神経の不調は、体内のさまざまな機能に影響を及ぼすため、胃腸の疲れや食欲不振、倦怠感など、いわゆる夏バテの症状が出てくるのです。
また、発汗による水分やミネラルの不足、寝苦しさによる睡眠不足も、夏バテの原因になると考えられます。

② 「熱中症」「熱射病」「日射病」とは?
「熱中症」は高い気温の下で起きる全身の障害を総称したもので、「熱射病」はその障害の一つです。
「日射病」は、「熱射病」の一種で太陽の光が原因となって起こるものを指します。
人は体温よりも気温が低い場合は、肌から空気へ熱を放散し、体温の上昇を抑えることができます。
また、湿度が低ければ発汗することで熱が体の外へ逃げ、体温をコントロールすることができます。
しかし、気温が高く、さらに湿度が上昇した環境では、これらの機構がうまく働かず、「熱中症」になってしまいます。
・・・熱射病の症状・・・
汗はあまりかかず、顔が赤く熱っぽくなり、発熱します。体温が39℃を超える場合もあります。めまいや吐き気、頭痛のほかに意識障害、昏睡、全身けいれんなどが起きることがあり、極めて危険な状態です。
速やかに医療機関を受診する必要があります。
・・・日射病の症状・・・
炎天下で長時間、直射日光を受け大量の発汗で脱水症状になり、一時的に循環血液量が不足して起きます。症状としては、めまい・顔面蒼白・一過性の失神です。
夏バテしているときは、暑さへの抵抗力が弱っているので、熱中症にもなりやすい状況といえます。
しっかりと夏バテ対策をすることで、眩しく暑い夏も楽しく過ごせるようにしましょう。
③ 夏バテ対策
1)体の中も外も冷やしすぎに注意する
気温が高くなるとどうしても「冷房の効いた冷えた部屋」「冷たい飲み物、食べ物」が欲しくなり、ついつい食べ過ぎてしまいます。
外の温度と室内の温度差が5度以上になると要注意です。
自律神経の働きに乱れが生じてしまいます。

2)薄着に注意しましょう。
冷房の効いた部屋で過ごす時間が長くなる夏は長時間の冷房で体が冷えてしまいます。
オフィス、家など室内で過ごすときは是非1枚カーディガン等を羽織りましょう。

3)体を温める食材を摂取しましょう
冷房の効いた屋内ではホットのジンジャーティーなど、体を温める飲み物を。また調味料は、砂糖なら黒砂糖、酢なら黒酢、塩なら天然塩がオススメ。
精製されていないものほどビタミン、アミノ酸、ミネラルを豊富に含むため、代謝が上がり、体を温めてくれます。
また、夏場は水分補給が大切ですが、取りすぎも問題です。水には熱を奪う性質があり、冷えの原因にもなるので、適正量を心がけてください。
もちろん熱い夏ですので外では冷えたビール、かき氷などもこの季節ならではですので楽しみましょう!!

④ 夏にオススメ食べ物5選
昔より夏に食べると夏バテ防止になると言われている食べ物です。なぜ夏バテ防止に良いのかを踏まえご紹介いたします。
栄養バランスも考えながら暑い夏を乗り切りましょう。
(1)うなぎ
うなぎには、ビタミン類が豊富に含まれていますので疲労回復効果などがあります。
しかし、ビタミンCは全く含まれていないので、ビタミンCを含む食材をうなぎと一緒に食べた方が、夏バテ対策にはなるでしょう。

(2)魚やかまぼこ
魚やかまぼこには疲労回復に効果がある良質なタンパク質が豊富に含まれています。
「かまぼこ」は脂質が少ないため、脂質が多い肉類を食べるよりも、タンパク質摂取量の割合が多くなるため効率良くタンパク質を摂ることが出来るのです。
暑い夏に火を使わずに、切るだけで簡単に食べることができますので、おすすめです。

(3)夏野菜
代表的な夏野菜は、トマト・ナス・とうもろこしなどでしょう。
夏に旬を迎える野菜は、汗をかいた際に必要となるカリウムや水分などが豊富に含まれているので、夏バテ対策になります。
旬の野菜ですのでおいしく食べられます。
冷房が効いた部屋で食べるときは体が冷えやすいので注意しましょう。温野菜として食べてみるものオススメです。

(4)梅干・レモン
梅干し、レモンにはビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCにはストレス軽減効果や免疫力向上効果があります。夏バテ対策として積極的に摂取をお勧めします。

(5)鶏肉・豚肉
鶏肉、豚肉にはスタミナ増強効果があるといわれています。
鶏肉にはイミダペプチドという成分が含まれ、疲労回復に効果があり、豚肉にはビタミンも豊富に含まれているので、夏バテ解消に効果があります。

⑤ 規則正しい生活を心がけましょう。
規則正しい生活と適度な運動を心がけ、生活のリズムを保つようにしましょう。
質の良い睡眠を十分にとり、疲れを残さないことも大切です。一日のうちで特に重要なのが朝の過ごし方と言われています。
起きてすぐに朝日を浴び、朝食を取ることで、体内時計をリセットし、リズムを整えることができます。体内時計を整えることが、質の良い睡眠にもつながります。
夏に限らず、意識して生活したいものです。