アウトドア飯のオススメレシピ

2021.10.07


アウトドア飯のオススメレシピ

最近流行りのキャンプですが、キャンプの醍醐味といえば、アウトドア飯!!実際に作ったアウトドア飯をレシピごと紹介します。
スペアリブの塩麹漬けから、大胆なスコッチエッグの燻製まで、アウトドアならではの豪快なレシピです。

年に数回行っているキャンプですが、キャンプへ行くたびにレシピが増えていくので、今まで作ったアウトドア飯の中でもオススメをご紹介していきます。

■スコッチエッグの燻製

市販品のスコッチエッグは、うずらの卵を使った小振りのものが多く、油で揚げるレシピが多いのですが、アウトドア飯で作るなら、やはり豪快に!作りたいものです。

<材料>
・ゆで卵
・合挽き肉 200g
一般的なハンバーグは、100gですので、ハンバーグ2個分の豪快さです。
・ベーコン 2-3枚
スコッチエッグを包むのに使っていきます。

【調理方法】
-1:ゆで卵を作ります。
ゆで卵の半熟加減はお好みで大丈夫です。
半熟具合がとろとろ過ぎると、合挽き肉を包む時に卵を潰しかねないので、注意してください。
ゆで卵が出来たら、水で30分程度冷やします。
ゆで卵が充分に水で冷えたら殻を剥きます。

-2:合挽き肉に塩コショウ、オールスパイスを振ってよくもみます。
オールスパイスは肉の臭みを取るのに使います。オールスパイスはナツメグやシナモンと同じような香りを持つ調味料で、最近話題になった調味料の一つでもあります。
単品での香りは癖が強いのですが、熱を通す事でマイルドな香りになり、香ばしさを引き立てる効果があります。

合挽き肉をもんで、ハンバーグくらいのやわらかさになったら、次の工程です。

-3:合挽き肉で卵を包む
ゆで卵が半熟の場合、潰れやすいので、優しく包んでください。これでタネができました。

-4:タネをベーコンで包みます
ここでも、タネを潰さないように優しくベーコンを巻いていきます。

-5:熱燻(160℃以上)で、30分燻製にかける
気圧や高度によって、温度があがりにくい場合がありますが、燻製器の内部温度が160℃以上になると、肉の焼ける良い匂いがしてきます。
ジリジリ肉の焼ける音がしてくるので、160℃の場合、30分待ちます。
200℃まで温度があがる場合は、20分で大丈夫です。


いざ、実食!

肉の旨味がぎっちり詰まっており、噛み締める肉感!
そして鼻を突き抜ける燻製の香り!!
中から出てくる卵の甘みと、語彙力が全く仕事をしない旨さです。

本来のスコッチエッグのレシピであれば、ナツメグやその他調味料を入れて下味をつけていくのですが、燻製にする事で下味が必要なくなります。
むしろ下味を付けると味が複雑になりすぎて美味しくなくなってしまいます。

■スペアリブの塩糀漬け

ステーキ料理はアメリカンな食べ物のため、一般的にはバーベキューソースか、塩コショウでそのまま食べる事が多いのですが、塩麹は、ステーキ肉の美味しさをアップさせるおもしろい効果があります。

ステーキを塩麹漬にすることで、麹の酵素がステーキのタンパク質を旨味成分、アミノ酸へ変えていきます。

このアミノ酸が旨味成分になり、調味料が必要なくなるくらい美味しくなります。

<材料>
・スペアリブ 適量
・調味料:塩麹

【調理方法】
-1:冷凍の場合、スペアリブを常温に戻しておく
-2:焼く30分程度前に、塩麹を塗る
-3:焼く 焼き加減はお好み


いざ、実食!!

仕込みの手間がとにかく少なく、とっても旨い!

アウトドアで作る場合、炭火で焼く事が多いと思います。
仕込んで炭火で焼くだけで他の調味料いらずの美味しさ。

スペアリブは、骨付き肉なので、そのままかぶりついて食べるのもまた、アウトドアならではの醍醐味です。

もちろん、家で肉焼き全般に応用が効く調理方法なので、お試しもまた、オススメです。

骨付きスペアリブに豪快にかぶりつき、肉を食べる楽しさもありながら、塩麹で柔らかくなったお肉が優しい食感になります。

また、炭火で焼く事で炭の香りと肉の焼いた香りが、マリアージュ。

一緒にキャンプへ行った友だちからは、こんなカンタンに美味くなるの!?と驚かれたくらい。

■ホタルイカの燻製とオリーブオイル漬

ホタルイカの旬な時期は、概ね3月~5月頃です。

この時期のホタルイカはスーパーで、ボイル済のものが多く出回り、かつ安いのがいいところです。

ホタルイカの燻製オリーブオイル漬けはあまり耳慣れない燻製料理ですが、調理済を買うといいお値段です。

<材料>
・ボイル済ホタルイカ
・調味料:オリーブオイル

燻製チップは、サクラがおすすめ。

【調味方法】
-1:ホタルイカの背ワタと目玉を取ります。
背ワタは、背中の三角部分の真ん中に背骨と一緒になっているので、取り出します。

-2:燻製器にホタルイカを並べて、温燻(65~80℃)くらいで1時間ほど燻製します。
この時、温度が高すぎると、生っぽさが抜けてしまい、干物のような状態になってしまうので、上げすぎず、下げすぎずで調整をしていきます。

-3:燻製後、風乾燥で2時間
乾燥ネットは、百均で売っているので、これで充分です。

-4:ホタルイカの燻製はそのまま食べて、余った分をオリーブオイル漬けにしていきます。
オリーブオイル漬にする場合、密封容器を予め熱殺菌しておいてから使ってください。


いざ、実食!!

まずはホタルイカの燻製。

小振りながらイカの旨味がしっかりあり、燻製にする事で燻製の香りが混ざり合い、酒のアテに最高です。
燻製独特の香りから、ウィスキー系のお酒がどんどん無くなっていきます。

後日オリーブオイル漬けにしたホタルイカを食べたのですが、オリーブオイルに燻製の香りが移り、新しい味覚の開拓になりました。

オリーブオイルで味付けをしてあるので、ホタルイカと春キャベツのペペロンチーノに料理しても美味しかったですよ。

■手羽元/手羽先の燻製

手羽先や手羽元は、安く手に入りやすく、便利な食材ですが、燻製料理にする事で新たなステージに!!

<材料>
・手羽元または手羽先
・調味料:ソミュール液

[調理方法]
-1:手羽元/手羽先をソミュール液漬けにして、1日冷蔵庫で保管します。
塩漬けにして、余分な水分を抜いていきます。この時、塩漬けと共に下味をつけていきます。
ここで便利なのがマジックソルトです。マジックソルトには塩以外にもハーブル類が予め入っており、下味を付けるのに最適な調味料になります。ソミュール液を作る時は、肉の重さに対して、2%になるように調整をしてください。2%以下だと水分が抜けきらず、2%以上だと、塩っぽくなります。

-2:冷蔵庫で乾燥 5時間
ソミュール液漬け後、水洗いをして、冷蔵庫で乾燥、5時間をしていきます。
冷蔵庫内は乾燥しており、乾燥させるのに最適な場所の一つになります。

-3:熱燻で、燻製にかけていきます。
香りも味もバランスの良いので、サクラチップです。ヒッコリーで燻すとサクラと違って落ち着いた香りになります。

燻製にかける時間は、30分で大丈夫なのですが、10分おきに肉につく水分を拭き取ってください。
この工程を手抜きすると、水分が燻製の煙を吸って肉につき、臭みと苦味の原因になります。


いざ、実食!!

これが旨いんですよ。

手羽先も手羽元も、かぶりついてはじめてわかる、肉と燻製のコラボレーション。

ウィスキー片手に、燻された手羽先をかじると、燻製独特の香りと味に、淡白な鶏肉の味がのって、酔いしれる旨さです。

■燻製チーズ

燻製の中でも失敗し難く、初心者向けとされているのが、燻製チーズです。

<材料>
・雪印6Pチーズ
・燻製チップ:サクラ、またはヒッコリー

[調理方法]
-1:6Pチーズの下側アルミを残して、剥きます。

-2:熱燻で、15分燻します。
目安5分置きに、チーズの上にのった水分を拭き取ってください。


いざ、実食!!

市販品の燻製チーズは、自称燻製チーズだったと認めざる得ないくらい、燻製の香りと味が濃く、もう市販品に帰れなくなる旨さ。

チーズの優しい甘さに燻製の香りが強烈なパンチとなり、燻製チーズ?自分で作ればいいじゃないと謎の格言を生み出す旨さです。


まだまだアウトドア飯レシピはありますが、今回のご紹介はここまでです。

この夏アウトドア飯を作ってみてはいかがでしょうか?